古林療育技術研究所は、2017年5月8日に自閉症児(者)向けの絵カードを作るWeb上のサイト「絵カードセンター」の機能を充実させ、より簡単に絵カードが自作できるようにしました。3分もあれば、立ったままで絵カードデータの自作が可能になりました。
「絵カードセンター」ではHTML5技術を使ったWebアプリを提供しており、スマホだけで絵カードデータを作ることができます。自作した絵カードデータは写真L版サイズにプリントした後に、ハサミで切り取って絵カードとして使用できます。
絵カードを使った自閉症児(者)の支援は、大きな効果があることが自閉症療育の専門家の間でも広く認識されています。
しかし、絵カードを作成する手間が非常に大きいという事実を自閉症療育の世界ではほとんど問題視していません。そのため絵カードの作成は、自閉症の子どもをもつ家庭まかせにされていました。2010年前後は、インターネットでも画像データの入手が可能になり、パソコンを使って絵カードを作ることが容易になりました。ところが2015年頃からのスマホの普及で、一般家庭からパソコンとプリンターがなくなっていきます。現在では一般家庭で絵カードを自作することがとても困難になっています。
古林療育技術研究所は、スマホだけで絵カードを自作できる環境をWebアプリとして実現しました。3分もあれば、立ったままで絵カードデータの自作が可能になりました。
「絵カードセンター」の写真プリント絵カードのコーナーでは、3種類(初級編・中級編・上級編)の絵カード作成環境を提供しています。
【2020年5月24日】記載修正
絵カードセンターのURLは、https://ecard.theprompt.jp/ に変わりました。
1)初級編: 自閉症のスケジュールと視覚支援でよく使う絵カードのセットをそのままダウンロードできます。
2)中級編: 様々なイラストから、必要なイラストを選んで絵カードのデータを作成することができます。
3)上級編: スマホ内の写真から絵カードのデータを作成することができます。また、画像検索との連動で手元に画像がなくても素早く絵カードのデータを作成することができます。
作成した絵カードは、ラミネートフィルムで補強してPECS(ペクス)やTEACCH(ティーチ)構造化の絵カードとして利用できます。また、当社のコバリテ視覚支援スタートキットで直ぐに使うことも可能です。
(株)古林療育技術研究所
代表取締役社長 古林紀哉
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