社長メッセージ


株式会社古林療育技術研究所 代表取締役社長 古林紀哉古林療育技術研究所は、自閉症のお子様を持つご家庭の家庭療育を応援するために、
私が2015年11月に設立した株式会社です。

自閉症療育の専門家の方々はご存知のことですが、自閉症の研究は世界中で50年の歴史があり、その発生メカニズムと完治手段は見つかっていないものの、療育の手法に関しては既に確立されています。

最先端を行く自閉症の研究・療育機関では、効果のある療育手法が適用されています。しかし、二大手法である視覚支援とABA(応用行動分析)では、支援ツールの多大な準備と療育者の高度な知識が必要なため、理想的な療育環境を再現することは簡単ではありません。

そのため、効果のある療育手法が、特別支援学校や知的障害児施設等に普及することは大変遅れています。

自閉症児の療育は療育機関だけに任せるのではなく、ご家庭でもお子様を療育することが重要です。

一部のお母さんお父さんは、療育機関の専門家のセミナーを受講したり、独力で勉強をして、家庭でお子様を療育しています。不適応行動が絶えないお子様と生活しながら、家庭療育のために支援ツールの自作や療育知識の習得といった大変な努力をされています。

言い換えると、ほとんどのご家庭では、効率的な療育ができていません。

これまでの自閉症療育への貢献者は、医学系、心理学系、教育系の専門家が中心でした。

自閉症児向けの支援グッズや教材の企画・開発や販売に携わっているのは、中小の数社に過ぎません。残念なことに、それらの支援グッズや教材は、部分的なもののため、自閉症のお子様を持つご家庭では、複数のショップを買い周りしたり、独学での勉強を余儀なくされ、満足のいく商品はほとんどありませんでした。

自閉症のお子様を療育する効果的な手法は既に確立されています。

それらの手法を広く普及させるために有効な手段は、既存の手法を支援グッズや教材に落とし込み、お母さんお父さん先生方が自作しなくても、また専門知識を持たなくても利用できるようにパッケージングあるいはソリューション化することです。

既にある理論に基づいてそれを使いやすい商品に具現化することは、日本の工業技術や”ものづくりの匠”が得意とする分野です。

古林療育技術研究所では、当社の調査研究力で最新の自閉症療育手法を把握しながら、企画力と連携力を駆使して一流の協力者を交えながら、支援グッズと教材を開発していきます。

当社の支援グッズと教材が自閉症のお子様を持つご家庭の直接的な手助けとなるだけでなく、他社からも良い商品が市場に供給されることで、自閉症のお子様の家庭療育が理想的な環境に近づくことを願っています。

代表取締役社長 古林紀哉

古林紀哉の略歴

1982年 倉敷南高等学校 卒業

1987年 大阪大学基礎工学部情報工学科 卒業

1992年 同大学院 修了。博士(工学)

1992年 NEC入社。

  • 中央研究所で半導体自動設計やセキュリティの研究に従事
  • (1999年 米UCSD 客員研究員)

2002年 野村総合研究所入社。

  • 技術調査、新規事業推進、研究開発マネジメント、事業計画マネージメントに従事。
  • (2010〜2012年 名古屋大学大学院 客員教授)

2015年5月 野村総合研究所を退職。

2015年11月 株式会社古林療育技術研究所を設立し、代表取締役社長に就任。